蝌蚪工房 Tadpole works :(昆虫部) 播州秋津日記

播州地方を中心にトンボの観察記を綴ります。「生息地を教えてくれ、」「標本を譲ってほしい」などのコメントはお断りしてます。

ナニワトンボ

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ナニワトンボ ♂

【ナニワトンボ】 Sympetrum gracile Oguma, 1915

トンボ目 Odonata
トンボ科 Libellulidae
アカネ属 Sympetrum

 

やはり、関西の秋を代表するトンボと言えば・・・

「青いアカトンボ」【浪速蜻蛉】ナニワトンボ です。

そう、この小さな青いトンボは、 Sympetrum=アカネ属 なんです。

関西限定で、もちろん地元、姫路市にも生息しています。

秋になって水を落とした溜池の上に枝を伸ばした木陰・・というのが生息地

 

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ナニワトンボ 未熟♂

ちなみに未熟な時は、ちゃんとアカトンボらしい姿をしています。

このシオカラトンボのような青い粉(ワックス?)は日光から体を守る日焼け止め・・

と図鑑には書いてありましたが、

実は、ちょっと薄暗い木陰などでは「見事、かつ絶妙な保護色」です。

明るい場所から、池の木陰に入ったような時は、ほんとうに目の前を飛んでいても気が付かない事があります。

おまけに、距離を測ろうとしても「目のピントがなかなか合わない。」もちろんカメラもです。そういう意味では、タカネトンボやハネビロエゾトンボなどの濃緑金属光沢などと相通じるものがありそうです。