蝌蚪工房 Tadpole works :(昆虫部) 播州秋津日記

播州地方を中心にトンボの観察記を綴ります。「生息地を教えてくれ、」「標本を譲ってほしい」などのコメントはお断りしてます。

シラホシハナムグリ

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我が家にはカブトムシ幼虫の糞とか、雑多な土とかを入れておくケースがある。。

そこでブ~ン・・と音がしていたので、開けてみたら・・・出た。

シラホシハナムグリである。

 

 元はと言えば、昨年の8月海外出張から帰って長男に

「カブトムシ~~~」とせがまれ、朝4時起きして近所の裏山にカブトムシを採りに行った。

ちなみに我が家は一応、坪単価40万円ほどの住宅街の一角にあるのだが・・

近所のお宮さんの裏は、雑木林の山になっている。

まぁ、カブトムシごとき・・・コナラやアベマキを回れば居るだろう。。

くらいに思って、採りに行った結果は雌1頭

長男の食いつきは、あまり良くなかったが、そこは気にしない。。

家に帰って、飼育ケースに入れ、カブトマットと昆虫ゼリーを投入。

「まぁ、野生の雌は卵生むからね。」と言い残して、また海外出張へ・・・

 

10月になって帰ってきたら、当然雌はすでに☆。

「おとうさん、いっぱい幼虫生まれてるよ!」と長男は喜んでいる。

じゃあ、やっぱり個別飼育しようか。。とケースをひっくり返して・・

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出てきたのは、こいつら。。。。

これが、またカブトムシの2齢幼虫に良く似てる

てっきり、カブトムシだと思って大切に個別飼育・・・・

・・が・・・いつまで経っても3齢にならない

 

そこで、ハタ・・・と気がついた。

こいつら、背中で歩いてる。。。。

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・・・・orz

カナブン系・・だな。

時すでに遅し・・長男のクラスメートの何人かには、

「カブトムシの幼虫」としてあげてしまった後である。。

 

結局・・・カブトムシの飼育ケースから出てきた幼虫、計54頭のうち、

本物のカブトムシ幼虫は、たったの1頭

あとは、ぜ~~~んぶシラホシハナムグリだった、というオチがついた。

 

要は、お父さんが海外出張に旅だった後、

幼稚園でシラホシハナムグリを捕まえた長男は、あまり考えずに

「カブトムシと一緒に入れておいた。」らしい。

結果、(おそらくカブトの雌が生んでいた)他のカブトムシの卵は、

シラホシハナムグリの幼虫に食べられ・・(たと思う)

まるで、自分がカブトムシのような顔をして、

堂々と、個別飼育という特別待遇を勝ち得ていた訳か・・・・

 

とは言え、育っちゃった物を殺すにも忍びない。。

雑多なマットや、カブトムシ幼虫の糞と一緒に衣装ケースに入れて野外放置

春になったら、ケースの蓋を開けて、さらに放置していたから、

み~んな羽化して・・てっきり、もう居ないだろう・・・と思っていた。

 

見てしまったものは仕方ない。。

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さらに、ケースの中をほじほじ・・・蛹玉でました。

 

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卵も出ました・・・・

 

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羽化直後・・・

 

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こっちも。。

 

つまりは・・勝手に累代飼育2代目。

 

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軽く、掘っただけで新成虫3頭発見。

 

あ~あ・・時々ケースを開けて放虫しなきゃ。。。

 

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ところで、こうやって見ると、

シロテンハナムグリなのか、シラホシハナムグリなのか、良く解らない。。。

 

2015/10/07追記;

こちらのサイトを参考に、今一度同定してみました。

結果、シラホシハナムグリでした。