おくりびと。
昨日、トゲナナフシの幼虫を見つけたんですが・・・
1502号さんは、時を同じく☆になってしまいました。
まぁ、10月27日から数えて、ちょうど4ヶ月。
またまた、トゲナナフシ飼育の難しさを教えて貰ったところで、
また沢山産んだ(であろう)卵の行く末を見守りたいと思います。
我が家では、飼育後には(大抵の場合)そのまま標本になって頂いてます。
特に、今回の1502号さんは、ナナフシにありがちな足の自切もなく、
6本全部、ふ節までしっかり残って、なかなか美しい死体処理ができそうです。
トゲナナフシ(竹節虫目)に限らず、バッタ(直翅目)、カマキリ(蟷螂目)、
など鞘翅目(甲虫)以外では内蔵が腐食したり、油脂分が析出して変色したり・・と
前処理が必要になります。
トゲナナフシの場合も、死亡を確認したら、まずは内蔵を抜きます。
内蔵を抜いた状態で脱脂をするのですが、
自分は普通使うアセトンではなく、「イソヘキサン」を使います。
アセトンに比べて変色が少ないのと、短時間で無水化、揮発するためです。
内蔵を抜いて、脱脂、内蔵の代わりにエノコログサの茎なんかを詰めたら、
速乾性の木工用ボンドで傷口を接着しておきます。
前処理が終わったら、迅速に展足します。
ここは、皆さん独自のセンスでいいと思います。
自分の場合は、
右前足→左前足→左中足→右中足→右後足→左後足
の順で固定していきます。
足一本の決め方は、
第一関節(ふ節根元)を決めてから、第二関節(脛節と腿節の間)を固定します。
手早く展足を終えたら、コルク板ごとタッパーに入れて、乾燥剤も入れます。
そして蓋をしたら・・・
冷凍庫へ・・・・
家庭の平和のためには、一応・・中身が昆虫である事は明記しておきましょう。
このまま最低でも一週間ほど冷凍庫で保存してから、
「蓋は絶対に開けずに・・」常温の部屋に戻して、
さらに一ヶ月ほど乾燥させれば立派なトゲナナフシの標本が出来上がります。
ちなみに・・
体長10mm以下の小さい昆虫の場合は・
カット綿で展足します。
こんな感じ。
コルク+パール・ピンかカット綿か・・という境目は、
だいたい、カメムシあたりでしょうか。。